<< March 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

<< ルアンパバーン 手しごとの旅 7 ラオスのかご | main | ルアンパバーン 手しごとの旅 9 モン族の刺しゅう >>
ルアンパバーン 手しごとの旅 8 モン族の村訪問

旅に出る前にネットでラオスのことを調べているうちに、たくさんの山岳民族がいることを知り、その華やかな民族衣装や手仕事にとても興味がわいていました。ルアンパバーン空港に到着したときにホテルまで日本語ガイドをしてくれたkyoくんが、モン族の村へ訪問できるツアーがあると言っていたので、彼のいるハッピースマイルツアーに行ってみました。

色んなツアーがありましたが、なかでも私が惹かれたのは、車で1時間半、その後2時間半のトレッキングをして電気も水道もトイレもないモン族の村へ訪問し、家庭料理をみんなで食べるというツアー。しかも、その村にはこのツアーができるまで、外国人が誰も訪れたことがない村だといいます。
言葉が分からないまま、そんなディープなところに行くのは不安ですが、親切でやさしく日本語の上手なラオス人のkyoくんがガイドをしてくれるのだったら安心です。当日は、朝の9時にホテルまで迎えに来てもらい、ガイド見習いでモン族の大学生ビーくんも加わり、出発しました。

まずは、市場でおみやげに生きたニワトリ!と野菜、フルーツ、ミネラルウォーターを買うことに。(みゆきちゃんは、そんなにも新鮮なニワトリを食べるのははじめてだと、少々ビビる)


↓ちゃんと値切って買いものをするしっかりもののガイド、kyoくん。



買いものを終え、1時間半のドライブの後は、2時間半の山登りのスタートです。

途中、川で洗濯と入浴をする家族とすれ違う。大人の人も川で体や髪を洗っています。


歩いて、歩いて、歩いて。バナナを食べながら、歩いて、歩いて。ぜーぜー言いながら歩いてやっと、村が見えてきました。


最初に見えてきたのはカム族の村。竹で編んだ高床式の家が特徴です。玄関先には竹で編んだ魔よけの飾りがどの家にも飾ってありました。



しばらく歩くと、パチンコで鳥を打とうとしている男の子たちを発見!
石を拾っては、木の上にいる鳥を狙っています。鳥をとって、どうするのかと思って見ていたら、足にひもをつけて遊ぶ子もいれば、すぐに焼いて食べる子も!さすが!



自分が珍しい外国人だと扱われたのは今回がはじめてかもしれません。子どもたちが、恥ずかしそうに、でも興味深そうに私たちについてきます。声をかけるとキャー!と逃げてしまうのですが、子どもたちの数がどんどん増えていく!ブレーメンの音楽隊のよう!デジカメに映る自分の姿にみんな興味深々!!




それにしても、子どもたちのかわいらしいこと!そして、みんな兄弟のめんどうをよく見ること、よく見ること。5歳くらいの子どもが赤ちゃんをおんぶして、赤ちゃんも必死にしがみついているんだからえらい!

本当に小さな集落ですが子どもがとても多いので聞いてみると、女の子は13歳くらいで結婚して子どもを産むのだそう。私が会った女性も20歳くらいでしたが4人の子どものお母さんでした。モン族の人は大人でも、とても小さいので(私が身長153センチなのですが、それより小さい人が多い。)、まだまだ少女にしか見えません。兄弟が5人以上はいるようなので、昔の日本人のようにたくさん子どもを産むようです。

子どもたちに年を聞いても、自分の年齢を知らない子どもがほとんど。大体の年齢になると小学校に行き、モン語ではなくラオス語で勉強を学ぶそうですが、勉強できない子どもも多いようです。
それでも、ここでは自給自足の暮らしで満たされ、食べ物には困らないせいか、貧しいけれど豊かな暮らしをしていることが、人々の穏やかな顔にあらわれているように思いました。

村の小学校に行ってみたら、ちょうどみんなが帰ってしまったあとでした。




今回訪問させてもらったおうちがこちら。(子どもはみんな、ついてきたよそんちの子)



電気がないので、目が慣れるまで家の中は真っ暗でなにも見えませんでした。家の中といっても下は土で、すきまだらけ。電気も水道もお風呂もトイレも家具もありません。ここは山の上だし朝晩は、とても寒そうです。「どうやって暖をとるの?」と聞いてみたら、家族みんなが囲炉裏に集まっていれば暖かい!のだそうです。


お母さんが持参したニワトリや野菜で料理を作ってくれています。


お母さんが料理を作ってくれている間に、ご近所のお宅を訪問。
一軒目は、父親がシャーマンだというおうちで、切り紙で作った神棚がありました。村で病気の人や、悪いことが起こると、この家で生贄になる動物をささげてお祈りをするのだそう。


モン族の人の信仰は、アニミズム(聖霊崇拝)なので、聖霊は山、家、風、光などあらゆる物事に存在すると信じられ、村内や山の災いは精霊の怒りだとされています。この精霊の怒りを鎮めるために、自然に根ざした様々な儀式を行っているのだそうです。
シャーマンは、誰でもがなれるわけではなく、選ばれた人のみがなるのだそうです。


家の玄関、台所、寝室などに厄除けのお札が貼ってあって、こういうところも日本人と似ているなあと思いました。「いいことがいっぱいやってきて、悪いことがはいってきませんように。」というおまじないだそうです。



2軒目は、庭先で自分の民族衣装を刺しゅうしていた娘さんのいるおうち。自分の写真を持っていないのでたくさん撮ってとお願いされました。届けてあげたいと思います。







そうこうしているううちに、お昼ごはんのできあがり。モン族は日本人と顔も似ていますが、お米を主食にしているところも同じです。メニューはゴーヤのチキンスープ、ゆで鳥、野菜炒め。日本人としてびっくりしたのは、みんな自分のスプーンで一つのお皿のスープをすくって飲むこと。みんなで鍋をつつく感じでスープをすくうんです。最初はとまどったけど、ほんとにおいしかったので、がんがんすくって食べました〜!
それに、ここで頂くものは体にいいものばかり。「自然な物しかないので、おじいちゃんもおばあちゃんも、歯が丈夫できれいなのよ!」と言っていましたが、ほんとにそのとうり。


食後の水煙草の一服を終え、リラックスするこの家のお父さん。
電気も水道もない暮らしなのに、携帯電話は持っていて、つながるんだから不思議。山の高いところはつながるんだよ、と言っていたけど・・・。


私は、ほんの数時間この村に滞在しただけで、本当のことはなにも分からないけれど、人々がみんな笑顔であったことが、すごいことだと思いました。「サバイディ!」と声をかけると、みんなが「サバイディ!」と返してくれる。知らないふりをする人、聞こえないふりをする人は、ひとりもいませんでした。

あまりに原始的な暮らしを目の当たりにして何度も、「ここは昔の暮らしを再現した民家園的なテーマパークじゃないよね??」と疑いたくなりましたが、本当にここに暮らす人がいて、生活をのぞかせてもらって、世界にはこんな暮らしをしている人がいるんだと心底驚きました。
でも、私のほうがしあわせ!とは一秒も思いませんでした。だからといって私のほうが不幸せ!とも思いませんでしたが、自分ができることを精一杯することが生きることなんだと思います。

ここにいる人たちは自分の今の環境に満たされているから、みんなに欲がなく、やさしいのかな、と思いました。生きる土地が豊かでそれを生かす知恵を持っているから、大きな不安を抱かず、未来を見渡しながらゆったりと暮らせるのかもしれません。
都会で暮らす私が、なんとなく、もっと!もっと!もっと!と思ってしまいがちなのは、やっぱり、自分の近未来に確かなものが見えなくて色んな事が不安なせいなのかもしれません。

スポンサーサイト
COMMENT









Trackback URL
トラックバック機能は終了しました。
TRACKBACK